このページは「読み物」ではなく「いつでも開く手引き」です。覚える必要はありません。
まずは「なぜ使うのか」「使わないと何が困るのか」だけ分かれば十分。操作は、そのつど見ながらで構いません。
ブックマーク(お気に入り)に入れておくと、別タブですぐに見られます。
◆ まず、いちばん大事なこと
道具は「敵」ではなく「若い従業員」だと思ってください
Google Workspace も Slack も、要は「文句を言わず、24時間働く、記憶力が完璧な新人スタッフ」です。
最初は教えるのに少し手間がかかりますが、一度覚えさせれば、二度と同じことを聞かれず、絶対にサボらず、給料も上がりません。
うまくいかないのは「社長の能力」のせいではありません。最初の設定でつまずいているだけです。
厨房の新しい機械と同じで、最初の据え付けさえ済めば、あとは毎日同じボタンを押すだけになります。
① Google Workspace(グーグル・ワークスペース)とは
ひと言でいうと「会社共通の道具箱」
メール・カレンダー・書類・写真などを、インターネット上の金庫にまとめて入れておく仕組みです。
自分のパソコンが壊れても、スマホからでも、同じ中身を取り出せます。
◆ なぜ、みんなこれを使うのか(3つの理由)
① いつも“最新が1つ”
書類が1か所にまとまり、最新版は常に1つだけ。「どれが最新?」という混乱が消えます。
② どこからでも開ける
店でも自宅でも、パソコンでもスマホでも、同じ中身を見られる。外出先でも確認・修正できます。
③ 消えない・なくさない
自動で保存され、ネット上に保管。パソコンが壊れても、USBを忘れても、中身は無事です。
◆ 使わないと、こんな不便(あるある):
- 「〇〇_最終_v2_本当に最終.xlsx」が量産され、どれが正しいか分からなくなる
- 一人が開いていると他の人が直せない。メール添付で何度も往復する
- 外出先で「あの資料、店のパソコンにある」となり、その場で確認できない
- USBの紛失やパソコンの故障で、大事なデータが一瞬で消える
◆ 中に入っている主な道具(と、無いと困ること)
| 道具 | お店でいうと… | これが無いと困ること |
| Gmail | 会社の郵便受け | 連絡が個人LINEや電話に散り、記録が残らず「言った・言わない」になる |
| Google ドライブ | みんなで使う大きな金庫・書類棚 | 最新版が分からない/PC故障で書類が消える/USBを忘れる・なくす |
| スプレッドシート | みんなで同時に書ける売上ノート | 各自バラバラのExcel・紙を手で合算。転記ミスと二度手間が増える |
| Google カレンダー | 壁にかける予定表 | 予定が口頭で散り、ダブルブッキングや伝え漏れが起きる |
◆ 最初の入口(ログイン)— この3手だけ
1
パソコンで Google Chrome(クロム=丸いカラフルなマーク)を開く。なければデスクトップのこのマークを探します。
2
画面右上の丸いアイコン(または「ログイン」)を押し、会社のメールアドレスとパスワードを入れる。
3
入れたら右上の「点が9個(⋮⋮⋮)のマーク」を押す。ここにドライブ・カレンダーなどの道具が並んでいます。これが「道具箱のフタ」です。
★ パスワードでイライラしないコツ:
最初に入れるとき「パスワードを保存しますか?」と聞かれたら必ず「保存」を押す。
これで次回からは入力不要です。パスワードは紙のメモではなく、ブラウザに覚えさせるのが安全で速いです。
◆ クラウド保存(ドライブ)の考え方
「クラウドに保存」とは、書類を自分のパソコンの中ではなく、ネット上の共有金庫にしまうこと。
これだけで、上の「不便あるある」がほぼ全部なくなります。
- どこからでも開ける:店でも自宅でも、スマホでも同じ書類が見られる
- 消えない:パソコンが壊れても、水をこぼしても、中身は無事
- 渡さなくていい:URL(場所のリンク)を送るだけで、相手と同じ書類を共有できる
② Slack(スラック)とは
ひと言でいうと「仕事専用のチャットアプリ」
スマホのメッセージと同じ感覚で、文字や写真を送るだけです。難しい操作はありません。
では、なぜわざわざ仕事用のアプリを使うのか——理由はシンプルで、
お店の連絡が驚くほど楽になり、ミスと手間が減るからです。
◆ なぜ、こうしたアプリを使うのか(3つのメリット)
① 連絡が1か所に集まる
店の連絡・写真・相談が、すべてここに集約されます。あちこち探す必要がなく、伝え漏れ・見落としがぐっと減ります。
② 話題ごとに片付く・あとで探せる
店ごと・テーマごとに「部屋」が分かれ、用件が混ざりません。検索すれば、過去のやり取りもすぐ見つかります。
③ 会社の“記録”として残る
連絡が会社に蓄積されます。担当者が代わっても履歴や写真が残り、引き継ぎや「言った・言わない」の防止に役立ちます。
★ ここが安心ポイント:
新しく覚えることは多くありません。スマホでメッセージや写真を送れる方なら、Slackの基本はもうできます。
まずは1つの部屋に一言送ってみる——それだけで十分なスタートです。
◆ こうしたアプリを使わないと、こんな不便(あるある):
- 連絡が口頭・メモ・あちこちの個人連絡に散らばり、大事な伝達が抜け落ちる
- その人しか知らない情報が、休んだり辞めたりすると分からなくなる
- 電話だと相手の手が止まる・記録が残らない・「言った言わない」になる
- 写真や資料が個人のスマホに埋もれ、探すのに時間がかかる
◆ 「チャンネル」=話題ごとの部屋
Slackでは話題ごとに「部屋(チャンネル)」を作ります。例えば——
| 部屋の名前(例) | そこで話すこと |
| # 風の杜 | 風の杜の連絡・シフト・気づき |
| # 花の杜 | 花の杜の連絡 |
| # 全店連絡 | グループ全体へのお知らせ |
| # 仕入れ・原価 | 仕入先・値段・新商品の情報 |
頭の「#(シャープ)」が「部屋」の目印です。用がある部屋を選んで書き込むだけ。
◆ 使い方 — この4つを覚えれば十分
1
メッセージを送る:下の白い枠に文字を打って、Enter(エンター)キーを押すだけ。スマホのメッセージと同じです。
2
写真・書類を送る:枠の左の「+」マークを押して、送りたい写真やファイルを選ぶ。スマホなら厨房やメニューの写真もそのまま送れます。
3
特定の人に気づいてもらう:「@(アット)+相手の名前」を付けると、その人に通知が飛びます。例:「@駿翼 これ確認して」。
4
スマホでも使う:スマホに「Slack」アプリを入れておけば、店にいなくても連絡が届きます。アプリストアで「Slack」と検索。
③ つまずいたときの「困った3か条」
これだけ覚えておけば、たいていの問題は解決します
困った 1
画面が違う・どこか分からない
いったん閉じて、開き直す。スマホやパソコンも、人間と同じで「一度休ませる(再起動)」と直ることが多いです。
困った 2
パスワードが分からない
「パスワードをお忘れですか?」を押せば、登録メールに再設定の案内が届きます。慌てず、メールを確認。
困った 3
それでも進まない
画面をそのまま写真に撮っておく。「今こうなっている」を残しておけば、調べたり相談したりがスムーズです。
◆ 大切な心構え:
「壊したらどうしよう」と恐れる必要はありません。ボタンを押して会社のパソコンが壊れることはまずありません。
間違えても元に戻せます。むしろ、いろいろ触ってみるのが上達の一番の近道です。
◆ よくあるご質問
Q. 覚えることが多すぎて不安です。
A. 全部を一度に覚える必要はありません。まずは「Slackで一言送る」「ドライブで書類を1つ開く」。
この2つだけで十分なスタートです。残りは必要になったときに、このページを見れば大丈夫です。
Q. スマホとパソコン、どちらで使えばいい?
A. 連絡(Slack)はスマホが手軽。書類づくり(スプレッドシート等)はパソコンが見やすい、と使い分けると楽です。
Q. セキュリティは大丈夫?
A. Google も Slack も、世界中の大企業が使う仕組みです。むしろ個人のUSBや紙より、なくす・盗まれる危険が低いです。